なぜ日本人は英語を聴き取ることができないのか?

日本人の特徴として、英語の単語を書いたり読んだりすることはできるけど、聞いたり話したりすることはできない人が多いというものがあります。もしかしたら、あなたもそうかもしれませんね。

これには、明確な理由がいくつかありますので、なぜ日本人の多くがこういった聞けない話せないという特徴があるのかということについて見ていきましょう。

日本人が英語を聴き取れない代表的な理由

英語の初半は周波数が日本語とは違うから

日本語と英語とでは、耳に聞こえてくる周波数がそもそも違うということがわかっています。どれぐらい違うかというと、英語では2千から1万2千の間の周波数なのに対して、日本語は123から1500の間の周波数ですから、周波数が交わっていません。

つまり、英語というのは、普段から日本人が聞き慣れている音の周波数とはまったく違う周波数なので、ただ言葉を聞いているだけでは、聞き取ったり理解したりすることができなくて当たり前だということなのです。

よく英語を聞き流すだけで英語が話せるようになるというような宣伝をされていることがありますが、聞き流すだけで英語ができるようになるなんてことは、ほとんどの場合ありません。なぜなら、英語を聞き流していると、なんとなくわかったような気がしてくるのですが、これは義務教育で英語を勉強したというバックボーンがあるからなせることなのです。

別の言語で考えてみるとよくわかるのですが、まったく勉強をしたことがないフランス語やイタリア語などを勉強し始めたとします。そこで、聞き流しているだけで話せるようになるのであれば、ただひたすらに聞いていれば、いつかは話せるようになるということになるのですが、おそらく1年聞き続けても、単語の意味ひとつ理解することはできないでしょう。

なぜなら、何も知らないからです。単語の意味も、発音の仕方も、文法の作りからも何も知りません。何も知らなければ、わかるようになることはないのです。

文法が違うため英語で重要な部分がわからないから

日本人は、話を最後まで聞きなさいというような教育を受けていますよね。これは、話を最後まで聞かないと意味がわからないのが日本語の特徴だからです。でも、英語は違います。重要な部分は、文法の前半部分にもってくるため、最後まで聞かなくてもほとんどの場合、意味がわかります。

どういうことかというと、日本語の場合、”します”なのか”しません”なのかで、意味が正反対になるのですが、「しま」までしか聞いていない段階では、どっちかわかりませんよね。つまり、話を最後まで聞かない限り、話している内容が肯定なのか否定なのかすらわからないということになります。

このような特徴があるため、しっかりと話しを理解する上でも話を最後まで聞くのが重要になるということなのです。まずはこのことを理解するだけでも、英語を理解するスピードが上がりますので、話の後半ではなく、前半部分を集中して聞くようにしてみてください。

日本語と違って英語は1つの文字に複数の発音方法があるから

日本語と英語の違いは、発音方法にもあります。これも複雑なので、日本人が英語を話せるようにならない大きな要因の1つになっているのですが、日本語の場合、「あ」は「あ」、「い」は「い」ですよね。なにをアタリマエのことを言っているのかと思われるかもしれませんが。英語の場合、「a」は「エー」「b」「ビー」ではないのです。

たとえば、日本語の場合、「たまご」は「たまご」ですよね。ところが、英語の場合、「egg」を「いーじーじー」とは発音しませんよね。「エッグ」になるのです。イーとジーはどこにいったの?と言いたくなるのですが、英語には、発音記号というものがあるため、同じ文字でも別の発音の仕方があるのです。

このことは、なんとなくわかっている人が多いのですが、発音の違いをしっかりと意識しないと、英語を聴き取るのは難しいため、勉強を初めた最初の段階で、しっかりと発音を意識した勉強方法を確立させましょう。

発音と文字が一緒じゃないから

あなたも経験があるかもしれませんが、学校での英語の勉強というのは、基本的に書いて覚えさせようとするものが多くなっています。その弊害からか、読んだり書いたりはできるけど、発音したり、聞き取ったりができないという人が多いのです。

これは、英語にはリエゾンといって、発音の音と音をつなげて発音す特徴があるというのが、理由の1つになっています。でも、発音のことを意識して勉強しない限り、どうやって音をつなげているかなんてわかりません。げんに、多くの大人たちが、このリエゾンということを習わずに義務教育を終えているのです。

でも、子供の頃からネイティブな英語に慣れ親しんでいる子供は、英語の仕組みを学んだわけではないのに、自然とこのことを理解しています。ということは、リエゾンの仕組みがわかららなくても、英語の発音に慣れ親しんでいれば、理解することができるようになるということなのです。

イントネーションが日本語と英語とでは違うから

日本語と英語には、イントネーションに大きな違いがあります。これを理解するのは難しいので、英語の勉強が高いハードルとなっています。日本語の場合、ある程度一定のリズムでたんたんと話をする場合が多く、イントネーションの違いで、話している内容の意味が変わったりはしません。

でも、英語の場合、小さい声で発音したり、そもそも音をつなげて発音しなかったり、前の語尾と後の言葉をひっつけて発音したりして、流れるようにスムーズに会話をしていきます。外国人が話しているのを聞いていると、ダンスでも踊っているかのようにリズミカルですよね。このリズムさえつかむことができれば、雰囲気で会話を楽しむことができるようになりますので、チャレンジしてみてください。